レッスン時によくお伝えしています。
「相手と関わりましょう。やりとりをしましょう」
キャッチボールで例えると、相手のどこにどのようなボールを送球すれば捕りやすいのか。
その時の判断基準は、相手の姿勢や表情、反応などがあるでしょう。
そしてこれらは相手を観察しなければ、分からない情報です。
ラリーであれば道具を介して行われることとなります。
相手がボールを捕りやすい。
相手がボールを打ちやすいなどが分かれば、試合ではその逆を行っていくことになります。
ゲームでは・・・
・相手が嫌なこと
・相手に効果があること・・・など。
テニスの場面をイメージすると、自分の打ちたいショットやボールと実際に効果があるボールは違う可能性があります。
テニスは対人スポーツであり、状況に応じて判断実行していくオープンスキルのスポーツです。
しかしながらこの部分よりも、打ち方、グリップ、フォームをフォーカスし過ぎている傾向があります。
相手との関わりが土台にあり、その上にテニスの戦術や戦略があります。
ベースを積み重ねないで、専門的なことを習得しようとしても戦術などが形だけになってしまうでしょう。
例えばゲームが進むにつれて相手が戦術を変更したり、自分の思っていることができないときに発想や対応ができない状況などです。
話を戻しますが、相手と関わること。
先程は目で見える情報を書きましたが、もっと実行して行きたいのは相手の思考に入り込んで、何を考えているかを察することです。
最初はここが難しいと思いますが、日常にヒントがたくさん転がっています。
お仕事をする人でしたら、相手や状況に応じてプレゼンを変えるでしょう。
仲の良いお友達が3人いてケーキが2つしかなく、ジャンケンで食べる人を決めることになったら、何を出してくるか想像するでしょう。
おそらく普段に何気なく行っていることです。
ただしテニスでサーブやストロークが相手が反応できないぐらいのスピードで打てて、そのほとんどが入る確率ならば必要ないかもしれませんね。
相手の頭に入り込んで、相手が待っていないエリアやボールを打てればゲームは有利に進むでしょう。
しかしながら相手が待っている所へ、待っているボールを打ってポイントを積み重ねて勝利することは困難ではないでしょうか。